ココロにいい話 - episode.3

本音をちゃんと言えますか?

 明るく会話しているつもりでも"うわべだけ"の会話で、言いたいこともつい、のみ込むようになってしまったという人いませんか?
会話がうまくいかない理由として、自分で気づかない癖があるのかもしれません。あなたにどんな癖があるのか、試しにテストをしてみましょう

Q:友人と出かける約束をしていたのに「家族と食事に出かけることになった」とドタキャンされてしまいました。そんな時のあなたは?

1. ひどい!食事なんていつでもできるじゃないの?と怒りを伝える。
2. 「そっか、仕方ないわね。」と了承する
3. 「やっぱ、家族は大事だもんね」とそれとなく不満を伝える。
4. 「楽しみにしていたのに、残念、がっかりだわ。今度はドタキャンしないでね。」と本音を伝える。

 1~3は"癖"と思われる回答例。1は怒りから始まる攻撃的なタイプ、2は受け身的なタイプですが実は本音がはっきりと言えない人、3は気持ちを素直に言えず、遠回しに物を伝える"ねちっこい"タイプ、ドタキャンを謝って欲しいのに、これでは逆効果。1~3はいずれも、相手との間に"溝ができる(ある)"タイプではないかと思われます。なぜなら、傷つきたくないという思いから本音を隠し、"分かってもらえない"と相手に理解を求めてしまうから。自分を出さない、"オープンではない"と言うべきなのでしょうか。溝のない人間関係を作るには、まず、本音を伝えることが大切だと思います。
 本音を伝えること・・・"がっかりした、ドタキャンされて寂しい"と素直な気持ちを伝えるべきではないでしょうか。そして、どうして欲しいのか、"今度はドタキャンしないでね。"と要求を伝える。この順番は友達、夫婦関係、にも有効です。

 うまく伝えたいなら、まずは自分の感情に向き合ってみましょう。怒りを感じたら、どうして怒っているんだろう、と自分に聞いてみましょう。意外とそれらは、がっかりした思いや寂しさに行き当たります。そこが分かったら、まずは思いだけを伝えることにしましょう。そして、そのことを相手が理解したら、どうして欲しいのか要求を伝えましょう。1の答えのように、感情的に当てつけると、角が立ってしまいます。そして、会話はあらぬ方向へ向かってしまい、これでは互いに本音が語れなくなってしまいます。友人だけでなく、両親、上司、同僚、ご主人とこんな会話にならないよう、あなたなりに気にかけて、がんばってください。本音がうまく相手に伝えられるといいですね。

参考文献/伝えてますか?あなたの気持ち 著:木村久子

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